ごみの分別ルールを把握するのは、なかなか難しいと思います。
1つ目の理由は、自治体によって分別ルールが違うということ。転入してきた人は前の自治体とルールが異なるので、結構混乱すると思います。
2つ目の理由は、度々分別ルールが変わるから。日本がリサイクル率の向上を呼びかけており、自治体もリサイクル率を上げるとなると、その分分別の手間が必要になるからです。
3つ目は製品の構造が複雑化しており、自治体の分別ルールで判断しにくい例が出てくること。これは企業側の問題ですが、例えば明治のおいしい牛乳のパッケージの場合です。近年、開封しやすいように蓋をつけたバージョンが出てきました。
これは上フタ、内フタ、注ぎ口、本体の4つのパーツでできており、注ぎ口は上フタと同じ素材だから、切り出して分別する必要があるのか?と疑問が出るかと思います。
メーカーの回答では、注ぎ口はポリエチレン素材で、紙容器にコーティングしている素材と同じものということで、上フタと内フタは容器包装プラ、注ぎ口と本体は紙として出せるということになります。
資源物の基本的な考え方
プラマークと紙マークがついているものは、容器包装プラスチックと紙製容器包装として資源になります。ただ、それを全て資源分別するかは自治体によってルールが変わります。
津幡町での容器包装プラスチックの分別方法
プラマークのついている製品のうち、「カップ類」・「ボトル類」・「発泡スチロール容器」・「プラスチック容器」の4品目が容器包装プラスチック資源として回収しています。実際に資源ステーションに行って、皆さんが捨てている容器包装プラスチックを見てくるのが手っ取り早いです。
津幡町での紙製容器包装の扱いについて
紙マークがついているものは資源ステーションに出せます。リサイクル紙使っているのにマークがついていないものは資源にはなりません。
汚れた資源はゴミであるということ
キャノール油の容器やヘアワックスの容器といった油や薬品等で汚れたものは資源にならないので、燃えるゴミに出してかまいません。頑張って洗ってもよいですが、負担かけすぎても意味がないので、適度に洗うだけで綺麗になるものを資源にもっていけばいいです。
ガチガチなプラスチック(上記4品目以外)
おもちゃのブロック等ですが、これも自治体によってルールが違います。
不燃ごみ扱いとしている自治体が多いから、転入者は抵抗を感じるかもしれません。津幡町では燃えるゴミとして出してよいです。
金属
金属は燃えないというより、焼却炉の運転温度では燃やせないごみです。よって金属が混ざっているものは不燃ごみとして出します。
終わりに
分別で混乱しないためには、ごみや資源物が最終的にはどのように処理されるかを知っていれば、逆を辿ることで、どう処分すれば適切かがわかってきます。ただ、そこまでの知識がなくとも、資源回収場所で捨てられているものや分別表を見て経験値を増やしていけばよいと思います。
また、自治体がさらなるリサイクル率の向上をかかげれば、リサイクル品目も変わってくるため、自治体の動きには常に注意しないといけません。